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記憶の中の本を探す [書評]

 先の着物の美女との飲みの時に、偶然話題になった、『昔読んだ本を探す話』の、こちらは実践編。
 その経過を、思い込みを廃し、事実だけをここに記すことにする。
 まさに<記録>である。


 MISSHION:『記憶の中にある本を探すこと』

 記憶:①読んだのは30年以上昔
     ②作者がロシアの作家でありこと
     ③短編であること
     ④「物語」小さい頃から、美人だねと母親や祖母に言われて育った少女は、ある日、容姿のことで男の子にからかわれる。
 実は自分がそれほど美人ではなかったと、初めて自覚させられることによって、少女という時代の終わりを描いた作品

 まず浮かんだのがロープシン
 しかし、ロープシンは政治的な内容の『その馬を撃て』の作者であり、間違いの可能性大
 次にガルシンの名が浮かぶ それも著書名『赤い花』が瞬時に連想される
 ウィキで調べると、短編作家ではあるものの、『赤い花』の内容も政治的なものであり、他の短編もどうやら該当しなさそう
 検索⇒ロシア、短編小説、少女、などを入力
 「美人ごっこ」というタイトルが浮かぶ
 その作品を含む著書名が『初恋物語』であることが判明 作者はユーリー・Y・ヤーコブレフ。
 「美人ごっこ」の内容を紹介する文がないかさらに検索するも、該当なし
 ↓
 「美人ごっこ」を本命と決め、さらに捜索

     ☆          ☆          ☆

 【2010.12.16】
 千代田区図書館のホームページで蔵書検索
 該当なし

 国会図書館のホームページで同様に検索
 該当19件
 しかし、関東圏では、茨城県立図書館、千葉県立中央図書館、千葉市中央図書館、川崎市立中原図書館のみ

 千代田区図書館に連絡
 該当図書館の本は取り寄せ可能かを問い合わせる
 取り寄せ可能だが、送料負担が発生するとの回答を得る
 東京都立図書館で検索してみるようアドバイスされる

 東京都立図書館のホームページを検索
 都立多摩図書館に在庫あり

 *念のため、AMAZONでも検索
  同じ内容の作品が出品者から出されているのを確認するも、もともとが図書館話から派生したことなので、この時点では購入せず

 【2010.12.17】
 都立多摩図書館のホームページを検索
 所蔵一覧に掲載されているのを確認
 閲覧可能なれど貸出不可とある
 電話にて現物があるかを問い合わせる
 確認してもらい、1時間後に再度連絡
 現物ありの返答
 翌日、時間が取れればうかがう旨を伝える

 【2010.12.18】
 立川駅より徒歩で都立多摩図書館へ
 窓口に昨日の話をして、取り置きの本をもらう
 タイトル:『美人ごっこ』 作者:ユーリー・Y・ヤーコブレフ
 その本は予想していたものとは違い、小学生向けのジュニア版(B3?)だった
 さっそく内容を確認
 確かに昔に読んだ記憶がある(ただし、このサイズではなく)
 作品のコピー(半分までとの規制あり)を取り、返却

 【2010.12.19】
 再度AMAZONを確認し、購入

 後日、送られてきた本『初恋物語』を手に取り、記憶の中にある旺文社文庫版(1974年刊行)であった
 そこに収録されている「美人ごっこ」を読み、これこそが30年以上昔に読んだ現物であるのが判明
 BINGO!!!


        010_400.jpg
 これが今回の記事の主人公。お前、久しぶりだなあ~。

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コメント 4

Q

GOOD JOB !!!
by Q (2011-01-12 10:12) 

TAO

YOU ARE WELCOME!!!
by TAO (2011-01-12 22:51) 

TAK

僕も実は最近探していました。ふとしたことから「美人ごっこ」の話を思い出して。そのエンディングが印象的だったからです。
「1942年,彼女は軍の看護婦として働いていたスターリングランドで死んだ」じゃなかったでしたっけ。
僕の探し方は,学校指定図書であったことを思い出し,その中で同時期に選定されていた「素晴らしき遭難」を検索し,そこからアマゾンで「選定図書」となっていたものを眺め,「初恋物語」のタイトルを確認した後で,著者等の検索もクロスさせたところ,このホームページに辿り着き,最終確認しました。このページがあってよかったです。
「美人ごっこ」・・・・主人公は「ニーナ」だったかなあ・・・現実を知った彼女のその後の短すぎる生涯が何ともはかなかったイメージです。
長文,失礼いたしました。
by TAK (2013-09-06 05:07) 

TAO

TAK様

コメントありがとうございます。
奇遇ですね。同じ本を探していたなんて。
文庫にするとわずか12ページの超短編なのですが、人生の真実と機微が短い文章の中に綴られていて、今読んでも傑作だと思います。
少女の名前はニンカです。いかにもロシア風な名前ですよね。
ちなみに本編の最後は、こう結ばれています。
『七号室のニンカは、1942年第二次世界大戦中に、ムガ郊外の戦場で死んだ。ニンカは野戦看護婦だった』
子ども向けの作品でありながら、過度な抒情に流されない作者の志の高さがうかがえます。
by TAO (2013-09-08 15:48) 

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