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野口哲哉の武者分類図鑑展 [アート]

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 NHKの日曜図鑑展は、なかなか楽しい番組だ。
 本編はもちろんだが、今、全国で開催されている展覧会を紹介してくれるので、そこで気になったら、即、出掛けることも可能。
 う~ん、面白そうだから行ってみよう!
 それでOK。

 ここで紹介する野口哲哉の武者分類図鑑展もそのひとつ。
 
 まるでプラモデルフィギュアのような武者たちは、オリジナルをたどれば、ガンダムだったり、ウルトラマンだったりしたであろう、いわゆるヒーローのはずが、どこで間違えたのか、鎧武者だったりする。
 それも鎧武者をなるべく忠実に、迫力あるように再現しました、、、ではなくて、鎧武者なれど、あくまで今風に、というところが面白いところで、その恰好や仕草に、つい笑ってしまう類のものなのだ。

 学芸員の方に尋ねたところ、今回の展覧会は、なかなかに好評で、小学生が授業の一環として、たくさん訪れてくれていると話してくれた。
 ボクが出掛けた平日の午前中も、近所と思しき小学生の団体の姿があった。

 とにかく次々に登場してくる鎧武者がユニーク過ぎて、観る者に強烈な印象を与えるのだ。
 目を閉じて、一心にウォークマンを聴く武者、赤いソファに裸足で腰掛ける武者、自転車に乗る武者、シャネルのマークの入った鎧を身にまとう武者、ドラエモンのタケコプターで空を飛ぶ武者、悪乗りだぜ! と、顔にマスクの鎧犬までいるではないか!
 中でも小学生に人気の高かったのが、ロケットのように空を飛ぶ武者。なんでも、顔が怖~いんだとさ。特に女の子に受けていた。
 とかく現代アートはなんでもありであるがゆえに、とかく小難しいものになりがちなのだが、野口哲哉の生み出す武者たちは、どこかほのぼのしていて憎めない。それでいて現代的な視点をしっかり持っているところがミソ。

 アートが楽しくっちゃいけないの?

 いえいえ、楽しくて、けっこうです!!!
 
 
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ジョセフ・クーデルカ展 [アート]

 なぜか最近写真展に行くことが多い。
 ボクも写真は撮るが、すべてオート。ピントとか合わせたことがない。
 本当に近頃のカメラは優れもので、気兼ねなくパシパシ撮っても失敗がない。
 キャノン、凄し。

 京橋にある東京国立近代美術館は、六本木にある森美術館や国立新美術館のように新しくはないが、ちょっと変わった企画を打ち出す美術館として、足を運ぶことが多い。

 さて、この「ジョセフ・クールデカ展」は、クーデルカという名前からして、ちょっと違うぞ、、、と思わせるところがあり、ご本人様は、さもありなんのチェコスロバキア生まれ。
 チェコといえば<プラハの春>が歴史的にも有名だが、クーデルカもワルシャワ条約機構軍がプラハの街を進行する様子と、それにあがらう民衆の姿を生々しくとらえた。それらの写真は、撮影者匿名のまま、世界に配信され、衝撃を与える。

 また、ジプシー(今はロマという)と生活を共にし、彼らの日樹生活を濃い白黒の濃淡で表し、代表作となる。この一連の作品から、虐げられた者たちへの深い共感が強く見て取れ、以降、彼のすべての作品に共通する<安住しない者~彷徨える者>、いわゆるアウトサイダー的な視点で、世界を巡り、興味深い写真の数々を発表し続けている。

 彼の写真には、なぜか共感させられるところが多い。感情的には熱いものがあるにもかかわらず、受ける印象はどこかクールさを漂わせている作風といおうか、捉える対象の内面に入り込んでいるにもかかわらず、突き放したような感じを与えるのだ。徹底して白黒写真にこだわっているのも、頑固者っぽくて好きです。


 「ジョセフ・クーデルカ展」は、東京国立近代美術館にて、1月13日(月・祝)まで開催中




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『日本現代アートの今を問う OUT OF DOUBT展 』 [アート]

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 夏季休暇が一日残ってしまっていたので、10月も末に、六本木の森美術館に出かけてみた。
 ちなみに取得期間は7月~10月の間で4日間。家族旅行で2日、親類のお盆で1日は取得済。
 正直、それほど切羽詰まった用事があるわけでもないのだが、無駄にしてしまうのももったいない話なので。

 森美術館では、六本木クロッシング’2013と題して、『日本現代アートの今を問う OUT OF DOUBT展 』を開催中。
 何だそれ? って、タイトルだが、要は日本を代表する若手アーティストの作品を一堂に会し、今、アートって、こんなことになってんですよ~! と、紹介する展覧会なのだ。
 評価の定まった古典美術も良いが、アートの今を体感するならこれでしょうが!!
 より表現方法が多義に渡り、逆にこれでなければいけないという呪縛から逃れたのが現代アート。しかし、その反面、なんでもありは、中心となる軸を消滅させる結果にもなった。
 どこに規範があるのか?
 それともどこにもないのか?
 もしかしたら、今という時代は、改めて鑑賞者の心眼が試される時なのかも知れない。

 驚くべきは、この展覧会、一部の作品を除いて、撮影OK。学芸員の方に尋ねたら、一般的な知名度がまだない若手が多いので、撮影の許可が容易に得られたと話してくれた。
 なのでほぼ撮り放題なのだった。凄いねえ~。

 展示会場はいくつかに分類されている。

 <社会的、歴史的文脈の再訪>と題された入口の場所には、

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 こんな大きなオブジェ(?)が! 表から見ると衣服が雑多に貼り付けられていて、裏に回るとおびただしい数の椅子がせめぎ合う。

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 誰でもが良く知る渋谷の駅前も、どこか当時の戦争を皮肉ったような作品(版画?)になっていて、プロバガンダここにありといった様相に。

 <ナンセンス>

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 マルクスと共産党員を扱った作品では、写真のような立体な物だけではなく、共産党員の方に実際にアプローチした映像を流す。

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 表では新宿と思われる風景が素早く切り替わる映像に、質問者と回答者のやり取りが字幕として表示される。しかし、その裏側では、マスクをした20代と思わしき男性や女性が、質問に答えている様子ている。が映される。その受け応えは表の字幕となって表れていたものだ。
 ここでは、都市の一部でもある人間の暗部を炙り出すような質問が出され、答える側は、正体が隠されているので、日頃他人には絶対喋らない事柄までも答えている。「自慰」「レイプ願望」「強制的なセックス」「殺人衝動」といった回答を通して、剥き出しにされる人の心・・・。

 <日本の自然観と不可視のエネルギー><ポストオブジェクト>

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 ひび割れた国旗だと思って近づいて眺めると、砂で出来た国旗と、ひびではなく、アリの巣のようなものだった。

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 島丸々アート化計画!!! 実現したら凄いだろうな。

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 未来へ向けて、漕ぎ出せ! このプロジェクトは現在進行中で、数年後には実施される予定だとか。

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 動物の映像の目の部分だけ、人間の目に換えた作品。写真下は実際に人間の目を撮影しているところ。

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 月面観測とか、そんな感じのオブジェ。張られた写真にはTHE BEATLESの文字も。

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 しわくちゃにされたハリウッドスターの顔。マリリン・モンローとか、ヘップバーンとかもある。

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 不思議な石のサークル。日本版ストーンヘンジか?

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 福島の震災は日本人にとってのターニングポイントだった。これ以降のアートは、この圧倒的な現実と否応でも向き合わざるを得ない宿命を背負う。アメリカ人にとってのグランドゼロと同等だろう。

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 江戸時代の切子細工を思わせる職人技の手仕事!

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 鋭角な三角柱に、心臓をひと突きされそうで怖い!


 ・・・と、まあ、ジャンルに囚われない多種太郎の作品が列挙されていて、飽きない。
 途中、インド人(?)に、未来号と一緒に写真を撮ってくれと頼まれたりと、微笑ましい事態にも遭遇。

 訪れたのが月曜日ということもあり、会場はゆったり回れた。普通、美術館は月曜日定休なので、オープンしているのは多分、ここだけ。
 会場の雰囲気は、
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 こんな感じ。

 最後に、撮影可を良いことに、勝手に美術館の風景を切り取ってみた。

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 また、写真撮影可の展覧会をぜひ開催して欲しい。
 なんか、自分も参加している感があるんだよねえ~。


 ※ 六本木クロッシングは、森美術館が3年に1度開催する「日本のアートを総括する試み」。
   また、この展覧会は、森美術館10周年記念でもある。
   2013年9月21日(土)-2014年1月13日(月・祝)まで開催。



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この夏、アートと恋をする [アート]

 日常を抜けだし、見知らぬ空間へ、人は誰しも好奇心のあるがまま、行きたいと思うものだろう。
 しかし、現実はその通りにはならず、仕事に追われ、身体の奥や心の奥に<澱(おり)>のように沈殿した<なにか>に手足をからめ捕られていたりする。
 
 ちょっとしたキッカケ、ちょっとした視点のズレ、最近のアニメ風に言えば、
 ~境界と境界のさけめに生じる知覚の萌芽が・・・~
 いや、なにを言っているのか、まったくわからんぞ!!

 新宿の街を舞台に、
 「この夏、アートと恋をする」
 というイベントが、8月23(金)~9月8(日)にかけて行われた。
 <書を捨てよ、町に出よう>とは、故寺山修司の本(&映画)のタイトルだが、これにならえば、
 <部屋からアートを解放しよう>になるのかな?
 
 なので、百聞は一見にしかず。
 仕事帰りに街を散策してみようではないか。
 以下に紹介する写真は、このイベントのほんのかけらで、本当はかなり大規模なのだが、本人の時間の関係上、ごくごく一部だけなのはご容赦を。


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 新宿ファーストウェストを外から眺めて見ると、なにやら異様なオブジェが・・・。

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 変な生き物4連チャン!! 2番目を抜かせば海底に生息する未知の生物って感じ。

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 この唇おばけみたいのなのはなんですか~? それに鳥もいるし!


 次は場所を変えて、京王プラザホテル プラザナード(一般の通路)で行われた映像によるインスタレーション。
 通路の壁30mに渡って、次々と映像が変わってゆくというもの。

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 色鮮やかで、心なごむ映像が都会の生活に疲れた心を癒してくれる。

 などと、たった2ヶ所だけだったけれど、街中アート、楽しませていただきました。また、ちょこちょこと、規模は小さくても良いので、やって欲しいなあ~。



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アンドレアス・グルスキー展 [アート]

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 アートなんてなくたって、日常生活に支障をきたすわけでもないし、必要かと言われれば、あえて必要だとも思わないし・・・
 という意見もあるかと思います。
 それはそれで間違ってはいないだろうし、その人がそう言うなら、まあ、あえて否定もしません。
 この前ラファエロ展で観た「大公の聖母」だって、観なくても、特に支障はありません。
 でも、なにかドキッとさせるものがアートと呼ばれる作品群にはあります。
 日常でない非日常に観る者を引き込む<力>が、溢れていると、勝手に思い込んで、美術館へ足を運んでいます。

 アンドレアス・グルスキーという名前は、初めて聞きます。
 ドイツ写真家だそうですが、どんな顔をして、どんな写真を撮るのか、まったく未知の人です。
 でも、知らないから知りたいという欲求は、ボクの専売特許でもあったりして、結局、出掛けてみました。

 久々の新国立美術館は、日本でも有数の、現代の美術館らしい美術館です。
 建物自体がアートな感じで、建物の中にいると、ここが日本であることを忘れてしまいそう。例えるなら、パリって雰囲気。カフェもあるしね。

 広い会場に、大きな写真が、ドンッ! と、並べられております。
 まず、写真の大きさに驚かされ、次いで、色の鮮やかさに驚かされ、最後に、奇妙なめまいのようなものに襲われます。
 作品は風景を写したものが多いのですが、なぜめまいかというと、ピントが、撮影者から近いところも遠いところも等しく合っていて、それが感覚を狂わせるのではないかと考えられます。

 ツールド・フランスのコースとなった山なりの道を、山の上から撮影したもの
 広大な砂漠に走る道路
 北朝鮮の一糸乱れぬマスゲーム
 ニュートリノを観測するために、地下1000mに存在した観測装置、カミオカンデ。
 空港の掲示板とカウンターと乗客
 巨大デパートのお菓子売り場

 それらが、圧倒的な迫力で、観る者に迫ってきます。
 岡本太郎の「太陽の神話」を観た時と同じ、ただ、そこに存在するだけで圧倒されてしまう。
 これは理屈ではないので、体感していただくしかありません。。
 確か9月頃まで開催しているはずだから、ぜひ、実際に自分の五感で感じとって欲しいなあ~。
 

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牧野邦夫 -写実の精髄- 展 [アート]

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 すっかりアートづいてます。

 ここぞとばかりに、
 「会田誠 天才でごめんなさい展」 (六本木 森美術館)
 「エル・グレコ展」(東京都美術館)
 「アントニオ・ロペス展」(渋谷文化村 ザ・ミュージアム)
 「ラファエロ展」(国立西洋美術館)
 そして、この、「牧野邦夫 写実の精髄展」(練馬区立美術館)を撃破!!!。

 ここ数か月は観どころのある展覧会が目白押しだったので、まさに観まくりでした。
 人気の高い作品展の場合、どうしても混んでしまうので、基本、有給休暇を取って観にゆくといったことになり、で、そうそう有給休暇も取れないので、一日2か所を巡るなんてのもざら。
 それにしてもお年寄りの多いこと。結局、わざわざ有給休暇を取っても、お年寄りの集団にもまれながら観るはめにもなりかねないのが、ちょっとツライ。

 牧野邦夫という画家、NHK日曜美術館で紹介されるまで知りませんでした。
 多分、練馬美術館を訪れた多くの方がそうだったに違いありません。それくらい一般的な人気からは遠い人だったようです。

 なぜ人知れず、、、なのかという疑問は、残された作品群を観れば、おおよそ理解出来ます。
 牧野作品の特徴を端的に表すと、

 ①居間に飾れない
   印象派の諸作品のように、観ていて心が癒されるとか、きれいだなあ~とか、絶対に思えない。
 ②グロテスクな内容
   多くは人物画もしくは、人物が登場するのだが、ちんこが出ていたり、はじっこで男女がセックスに耽っていたり、悪魔が下界を覗いていたりと、まるで現代版「ダンテの地獄篇」かいな! と想像してしまったりさせられる内容が下品。
 ③背後にいるのは誰?
   人物画の背後に、誰かいる。幽霊のようなそうじゃないような。もしかして精霊? それとも記憶の残像?
 ④服にも霊が・・・
   人物画の服にも人の顔がある!!
 ⑤繰り返し描かれる自画像
   エゴン・シーレも自画像の多い画家だったけれど、牧野も自画像が多い。というか、自画像ばっかりじゃないの! それも騎士の鎧を身にまとっていたり、ピエロのようであったり、コスプレするのもいいかげんにしろって! まったく、自分、描き過ぎだろうが!
 ⑥ヌードもあるけど
   若い女性のヌードもあるが、陰毛までリアルに描かれていて、生々しい。

 などなど・・・。

 この人の作品には、他者からの視線を気にする気がまったくない、というか、欠落している。
 そもそも他者の存在自体が視野に入っていないとでもいえばいいのか。
 自分の内へ内へと視線が潜り込むさまは、まるで映画「ミクロの決死圏」ですか???
 それと、<聖&性>と<俗>が奇妙に同居した、まか不思議な空間が、キャンバスの奥に広がっていて、そこはまるでラビリンス(迷宮)へ連なる入口のようでもある。
 刺激、強過ぎだろうが!!!
 と、つい<R18指定>に認定してしまいたくなる作品郡は、それでもやっぱり唯一無二。
 社会性のない岡本太郎か?
 などと揶揄(やゆ)したくなるが、それでも強烈に観る者を魅了することも事実だ。
 異端、侮りがたし!
 きっと異端は異端のまま、これからも<無冠の帝王>として、君臨し続けるに違いない。
 
  
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ラファエロ展 [アート]

 有給休暇は有効に。
 せっかくの休日、嫁さんは最近パートに出始め、生活費の一部を稼ぎ、2人の子どもは学校へ。
 肝心のオヤジは有給休暇って、、、ちょっと甘いんじゃないの?
 と、言われてもしかたがないが、それはそれ、これはこれ。ワタクシ、昔からある程度好き勝手にさせてもらえないと生きられない生物なのですね。
 基本、ほっといて下さい! のスタンス。勝手にやってますから、好きにさせて! って感じ。
 放置プレイ大好き、もっと放置しておいて下さいってね。
 とはいえ、基本、家族に迷惑をかけないというルールは守っているつもり。

 さて、この日わざわざ有給休暇を取ったのにはそれなりにわけがある。
 上野の国立西洋美術館で「ラファエロ展」が開催されているのだった。
 6月2日(日)が最終日、で、今日が5月30日(木)、となれば、時間はもう残されていない。ね? 行かなくちゃでしょう?

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 <ルネッサンスの優美 500年目の初来日>

 ってのが売り文句で、500年ぶりってのにやっぱり反応してしまう。
 これだけあちこちで様々な展覧会が開催されているにもかかわらず、初来日って凄いでしょう!!
 人類の永久遺産だから、ラファエロの絵画なんてさ。それを生で見られるなんて、やぱり感動、なのだ。

 出勤時間よりも早く、、、出掛けて準備万端と思いきや、、、
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 開演の9時半よりも10分ほど早く到着したにもかかわらず、美術館を取り巻くような長蛇の列。
 そして、開館後も入場券を求める人の列は途切れることがない。
 もっと早く来ておくべきだった! 

 とか、今さら言っても遅い。
 ところが、美術館隣の売店のようなところで事前に入場券を購入していたのが功を奏し、人の流れに乗って、スルスルっと入場してしまったのだった。ちょっとラッキー。

 まあ、ラファエロについては今さら語る言葉もないのだけれど、イタリアはルネッサンス期、
 かたや西の横綱=レオナルド・ダ・ヴィンチ
 こなた東の横綱=ミケランジェロ
 と、両横綱の活躍目覚ましき中、躍進著しい大関ラファエロは、彼らにはない<調和>という武器を手に、見事大躍進を遂げ、横綱にのぼりつめたのでした。
 それに加え、彼の偉大なところは、自らの工房を持ち、弟子を多数従えて仕事に従事したことで、その後の職業画家というシステムを構築した立役者でもあった。

 ・・・と、こんな感じでしょうか?
 で、このたびの目玉はなんと言っても、「大公の聖母」で、慈愛に満ちた表情の中、そこはかとない憂いを帯びた表情が、観る人の好奇心を強く揺さぶる作品で、まだ幼い赤子であるはずのイエスの、すでに意志の力が備わったかのようなまなざしにも目が吸い寄せられるようだ。
 しかし、この作品、背景の黒は、どうやら後年になって何者かの手によって塗られたらしく、そもそも背景がちゃんと描かれていたそうだ。それでも、背景を黒く塗りつぶしたことにより、聖母マリアと幼きキリストが全面にぐっとせり出すような効果を与え、結果的にはその方が良かったかもしれないとも思う。

 何はともあれ、500年ぶりじゃなくて、500年にして初めてのお目見えのこの「大公の聖母」、やっぱり生で観ることが出来て、本当に良かった。
 それでも、イタリア、行ってみたいなあ~とか、やっぱり考えてしまったりもして、、、。


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アントニオ・ロペス展 [アート]

 スパーリアリズムという絵画ジャンルがある。
 いわゆる細密画なんだけど、それが度を超えてリアルなので、こんな風な言われ方をしているわけだ。
 リアル→スーパーリアル→写真???
 と、無責任に並べてみれば、じゃあ、写真でいいじゃん!! とは浅はかな考えで、スーパーリアルと写真では、やっぱり違うのだ。たぶん。

 「現代スペイン・リアリズムの巨匠」と名前の前にわざわざ書かれたアントニオ・ロペスの作品群は、確かに細かい。それも相当な細かさだ。
 ただ、その細かさは、写真的な表現ではなく、あくまで絵画としての細かさであって、80年代に一時ブームになったスーパーリアル(エアブラシを使ったツルンとした描き方が特徴)とは別のものと考えるべきだろう。
 その証拠に、細密ではあるけれど、作品を遠くから眺めても写真と間違うことはない。
 逆に、絵画特有の筆使いや描き込み具合に驚嘆させられる。単純に、なんでここまで描かにゃあなんないの? とか、半ば呆れてしまう。
 それでも、実際に描き上げられた作品群を目の当たりにすると、そこまで思い入れをぶち込んで描かなくてはいられない画家の異常な熱量にもろ手を挙げて降伏・・・となってしまうのだった。

 広角レンズで撮ったような街の風景もさることながら、一番驚かされたのが、「マリアの肖像」と名付けられた作品。
 まるで30~40年前に撮影されたセピア色の写真を思わせるそれは、少女の表情もそうだが、驚くべきは着ているコートの質感が凄い!! 毛糸の一本一本が塊となり、寒さをしのぐのにうってつけの厚手のPコートが描かれていて、手に取れば重さも、糸の密度も実際に感じ取れるのだ。

 どうやら一つの作品を完成させるのに数年~、長くて10数年もかかるらしく、それを聞いただけで、ああ、納得、、、。


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夢の光(田村彰英) [アート]

 鋤田正義の写真展が地下、で、こちらの田村彰英展は2F。
 何を隠そう、東京都写真美術館は同じ建物の中で、3つの異なる写真展を開催しているのだった。

 艶やかなロックの世界から、方法論としては真逆とも言える手法を駆使して作品を紡ぐ田村彰英の作品は一見して地味に映る。
 出世作である「BASE」は、米軍基地を撮影したものだが、サイズも小さく、過剰な思い入れを配して撮影されたがゆえ、体感温度の低い作品だ。少なくとも戦闘機が格好いいとか、基地が凄いという観点ではないところで撮られている。

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 定点観測の手法で撮影されたシリーズも中にはあり、更地から一軒の家が出来るまでとか、高速道路が開通するまでのような、時間の経過を追った末に完結するシリーズがあったかと思えば、事件現場を追体験するかのような<事件シリーズ>とでも呼びたくなるような作品もある。

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 白黒写真も見事だが、カラーになっても、恐ろしく色の良い作品群に、観た者はみな圧倒されるに違いない。例を挙げれば、オウム真理教が上九一色村に建設したサティアンを包み込むかのような淡い紫色など、どうやってこんな色をとらえたんだろうな? と、首をかしげるばかりだ。
 津波で破壊された福島の街を撮影した作品に現れる"それでも抜けるように青い空" も、印象深い。

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東京写真美術館でROCKする? [アート]

 3日だとばかり思っていた夏季休暇が、例年より1日多い4日だと後になって気づく。
 さすがに2度も家族旅行するお金があるはずもなく、、、となり、それじゃあ、私的夏休みでいいんじゃない? と、勝手に決めてしまった。
 こんな時、いつも好き勝手させてくれる嫁さんに感謝(心の中でだが・・・)

 さて、今回も例外なく8時過ぎに家を出て、向かった先が東京写真美術館
 目的は、鋤田正義(すきたまさよし)展を観るため。


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 恵比寿駅からガーデンプレイスへは動く歩道で行く。動く歩道なのに、いつもその上を歩いてしまうのはせっかちな現代人の性? 

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 10時開場の東京都写真美術館に、やっぱり30分前に着いてしまう。早起きは三文の徳ではあろうが、時間潰しもちょっとたいへん。

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 ・・・などと思っていたら、どこぞの学校の先生と生徒さんと思しき集団がやってきたではありませんか。先生がレジメを手渡しているのがちょっと微笑ましい。なので、すいません、無断で1枚撮らせていただきました。

 開場時間になり、さっそく観るぞーっ!!!

 70年代のロック野郎には目に焼きついて離れない写真の数々。特にデビッド・ボウイとマーク・ボランを写した諸作は、誰でも必ず目にしたバイブルのようなもの。

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 かっこ良過ぎて涙が出るぜ!!!

 熱かった60年代が終焉を迎え、シンガ-ソングライターが個人の慎ましやかな日常などをつぶやいている時期に、ギンギラの衣装を身にまとい、さらに化粧までして、中世的な魅力を振りまくグラムの嵐が、ここ日本でも見られたのだった(残念ながら世代的にボクもリアルタイムではない)。
 ボウイもT・REXも、とにかく女性には絶大な人気を博していたのが印象的で、彼らの創造した音楽のファッショナブル&キャッチーさが、最初は同性としてやっかみ(嫉妬?)半分だったこちらをも、否応なく虜にさせられたりした。

 もちろん彼の被写体となったアーティストは多く、え? これもだったの??? なんて、いまさらながらに感心させられること必至。

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 Y.M.Oの皆さんも若い! でも、それよりも驚きなのは、長髪のブライアン・イーノ!!! 今ではすっかり環境音楽の人っぽくなってしまっているが、この写真の頃は、ロキシー・ミュージック在籍時で、スパンコールの衣装に身を包み、ドハデ路線まっしぐらー、なのだった。

 それ以外にも目を引く作品はたくさんあり、中でも、80年代の日本のパンクシーンを撮影したものは、その時代の雰囲気をビビッドに捉え、興味深かった。
 東京ロッカーズと呼ばれた一群、特にFRICTIONは今見てもカッコウいい!!
 そうそう、寺山修二の『書を捨てよ、町へ出よう』のスチール(燃える人力飛行機!)も素晴らしいし、色々なものがこちらのツボにはまりまくるのだった。

 ロック好きはやっぱり要チェックでしょう!!! 

   
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イケメン君の写真館 [アート]

 娘が高校の写真部に入部したのをキッカケに、我が家のイケメン君(早くも小4になりました!)も、見よう見まねで、嫁さんのカメラを拝借し、パチパチと撮り始めました。

 基本はベランダに植えてある花が対象で、花好きも合わさって、それなりに綺麗な花が撮れたりしております。
 ご本人曰く、"マクロの鬼" だそうで、とにかく接写命な写真です。それが思わぬ効果を上げたりもして、カメラの知識などないはずなのに、なかなかどうして、たいしたものです。

 そんな写真の一部を、せっかくですので、紹介しましょう。
 もしかしたらボクなんかよりよっぽど上手かも???


 【イケメン君の写真館】


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 おまけで・・・・・・

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 なぜか、畳。
 でも、この畳、まるで『2001年宇宙の旅』でのトリップ映像のよう。なんとな~く、凄そう!!

 と、こんな感じで、写真を撮りまくっております。
 子どもは何事も躊躇しないので、ノビノビと、気持ちよさそう~。。。

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ジャクソン・ポロック展 [アート]

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 =後追い記事になってしまいましたが=

 やっぱり春はアートですよ、アート!
 なんか新しいもの、知らないもの、理解出来ないものに接したくなってしまうのは、ワタクシだけでしょうか?
 これって芽生え???

 行こう、行こう、と、思っていたポロック展に、やっとの思いで行って来ました。うかうかしてたらほとんど終わりかけている状況で、ギリギリ滑り込みセーフ!!! って感じ。意外や意外、これが日本初回顧展だとか。

 ポロック=アクション・ペインティング

 というのは、もはや知らぬものが誰もいないほどの代名詞となっているが、でも、
 「それってちゃんと描いているの?」
 「でたらめじゃないの?」
 なんてふとどきな輩は思っちゃったりしちゃうのだが、実はちゃんと考えた末にああなっているんだなあ・・・。
 でも、アクション・ペインティングは不確実性の技法なので、こう描きたい画家の思いとは裏腹に、違っちゃう場合もあったりするのがご愛嬌というか、面白かったりするのだけれど。
 その証拠に、ご本人様も、
 「これ、失敗作!」
 とか、言っていたらしいし・・・(笑)

 で、回顧展なので、若い頃の、まだアクション・ペインティングにたどり着く前の画も展示されていて、これが岡本太郎なんだよね。時代的にはこちらが先なんだけど。別にこれは岡本太郎がポロックに影響を受けているとかじゃあなくて、2人には共通点があるのね。
 それは、
 岡本太郎=縄文土器、埴輪
 ポロック=メキシコとか南米の昔の壁画や彫刻(お面の類も含む)
 なの。
 2人とも、古代人が描いたり作ったりした、原始的パワーに溢れた作品からインスパイアされているから、あれれ、良く似ているじゃん!! と、なる。

 それ以外にも、ミロの影響は大きいみたい。もちろんピカソは言うに及ばずだけれども。

 そんな土着的民族主義とキュビズムが結びついて、初期ポロックの絵画は形成される。
 ついで、偶然性を導入した手法を探るように、床に置いた大きなカンバスに絵具をたらしたり、流したりし始める。偶然性の導入という、新たなる地平を開拓するのであった。
 この偶然性の導入は、音楽の世界ではジョン・ケージが有名。まったくの偶然ではなく、ある程度の決め事を設け、それにのっとった偶然性なのだけれど、音楽の一回性とか、それまで気づかなかった音楽の持つ側面に新たに光を与えるといった効果をもたらすこととなる。
 偶然性を取り入れたポロック中期の作品も、ちょっと観ると、でたらめに描いているよう。でも、よーく画を眺めると、カンバスの隅々にまで、ちゃんと神経が行き届いているのがわかるはずだ。色の置き方を眺めれば、それがはっきりと見て取れる。
 
 美術界に革命をもたらした時代の寵児は、しかし、名声の確立の上にあぐらをかかず、新たな表現を模索し始める。しかし、一度頂点を極めてしまった画家の転身(?)は、スムーズに行くはずもなく、スランプに陥ってしまう。後期は抽象と具象の中間のような描き方で、しかし、アクションペインティングの時の衝撃がどうしても脳裏に残っているので、どうしても観る者に中途半端な感じを抱かせてしまうのも事実。

 思うように描けなくなった画家は、アルコール依存症を再発し、あげくの果てに自動車事故であっさり他界。44歳の若さだった。

 会場の出口に、ポロックのアトリエが再現されていて、そこに足を踏み入れると、自分がまるでポロックになったかのような錯覚が。そうか、こんな風にして描いていたのね、と、感慨深い。


  
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アンリ・ル・シダネル展 [アート]

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 Henri と記して、アンリと読む。Hを発音しないんですね。Hermes=エルメスと同じ。

 と、まあ、そんなことはどうでもよいのですが、休日に久々に美術館を訪れた。観ようかどうしようか迷っていた「アンリ・ル・シダネル展」を観るために。それもの最終日(2月5日)。

 場所は、京浜東北線北浦和駅下車、埼玉県立美術館。
 都内の美術館と違い、どっと人が押し寄せることのない、わりとのどかな雰囲気が素敵な美術館で、現代建築ですよ~という感じの建物もポイント高し。地味だが、なかなかセンスのよい展覧会をやってくれるのだ。

 アンリ・ル・シダネルの名は、ここ日本ではほとんど無名に近い。1862年~1939年にフランスで活躍した画家で、一見すると<印象派>に与するような淡い作風なれど、よーく観ると、それとはまた別の個性が画の中に息づいているのがわかる。
 モネやスーラに学んだと解説には書かれているので、印象派風ではある。しかし、はっきりと異なっているのは、<光のとらえ方>が全然違うのだ。印象派はきらめく自然の光をどうとらえるかを最大の問題としたのに対し、シダネルは、自然の光の中でも月が照らす夜の淡い光だったり、宵闇の中にポッと浮かぶ家の窓から漏れるランプの明かりだったりする。だからキラキラはしていない。しっとりとしているのだ。

 初期の作品は人の姿があれど、ほとんどが風景画、もしくは室内の様子を描いたものだ。誰もいない室内の画を見ていると、ふっと、ハンマースホイを想い出す。ただし、ハンマースホイが冷ややかな室内なのに対して、シダネルの方は温かみがあるのが特色で、人は描かれていないものの、人が存在した気配がある。

 それほど風景画とか興味がないのだけれど、街角の<夜景>と<水>に強い執着を見せる一面に惹かれるものがある。どこか強迫観念を含んだ "執着" に、きれいなだけじゃない画家の内面を読み取ってしまうのは、こちらの心が歪んでいるせいだったりして???


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根津美術館で名刀と遭遇する [アート]

 昼間からアルコールを摂取して、どーにもいい気分。
 このままどこかで寝ちゃおうか・・・。
 でも、ちょっと待て。せっかくの休日、それも夏休み。このまま寝ちゃうにはもったいなさすぎるぜ!

 上野から表参道へ。
 下町から小洒落た街へ、地下鉄に乗っての大移動。ここには立ち飲み屋なんてございません。なにやら有名なブティックばかりが並んでいる。でも、正直言って平日の真昼間、だーれも客なんておりません! 厳しいと思うなあ、、、経営も。

 そんな街並みを横目に、向かったのは根津美術館

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 ぐっと和のテイストが強調され、都会にたたずむ一輪の花、ならぬ、オアシスのよう。落ち着くよなあ~、こういうの。

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 入口までわざわざ迂廻(うかい)させて、まずはたたずまいを見せようとするなんてのは、やっぱり考えていることが違うねえ。ついつい何往復もしたくなっちゃったりする。
 先の『空海と密教美術展』からの流れで、今日は東洋にこだわってみよう! というわけでもないんだけれど、『名物刀剣 宝物の日本刀』展なんてものを開催しているので、
 「これも行っとく?」
 「うん、行っとこう!」となったのだった。

 子どもと『戦国バサラ3』なんてゲームを楽しんでいるので、なんか武将とか、これまで以上に垣根が低くなったというか、親近感を覚えたというか、特に娘にとっては良かったんじゃないかな? 最初は抵抗のあったみんながイケメンなのも、今では微笑ましいし(笑)

 さて、訪れた動機は軟弱なれど、展覧会は硬派だぜ!!
 太刀 銘 三条(名物 三日月宗近) 、短刀 無銘 正宗(名物 庖丁正宗) なんて、名前を見ただけでもおののきものだし、どの刀も手入れが行き届いていて、本当にキレイ。鈍く光る鋼の色合いは、まさに日本刀ならではの趣きで、つい口数も少なくなろうというもんだ。
 展示された刀の横には名前とともに簡単な由来が記されており、なおかつ誰に渡ったかの変遷もあり、いやあ~、歴史って凄いなあ・・・。

 展示室を出ると、日本庭園が広がっているので、ちょっとばかり散策する。


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 ガラス張りのドアを開けると、そこには心地良い日本の庭が待っている。

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 曲がりくねった長い道を下ってゆく。

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 道はところどころにいくつかの分岐点があり、どちらへ行くのかは気分次第。あれ、こんなところに裏木戸があるぞ・・・。

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 日の光が風に揺らぐ池の水面で戯れる。渋いねえ~。

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 ちょっとした道の横に、このような石像が顔を出す。どこかユーモラスな表情にホッとさせられる。

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 たった今登ってきた道を振り返る。庭にはけっこう急な坂道もあったりして、歩いているうちにじんわりと額に汗がにじむ。

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 展示室への通路を今度は反対側から撮る。


 散歩におけるアルコールの分解について、、、なんてのは冗談だとしても、適度な浮遊感(酔っているだけじゃん!)を伴ないつつの観賞も、時にはオツなもの(?)
 だから、酔ってなんかいないって!!!


   
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『空海と密教美術展』は大混雑!! [アート]

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 入場者数が40万人に達したとか、天皇陛下と皇后陛下もご観覧にいらっしゃられたとか、なにやらとんでもないことになっております。
 40万人といえば、印象派の有名どころを集めた展覧会レベルで、こりゃあ、ぶったまげたもんだ~。

 やっぱり「密教」という響きが、どこか神秘的に響くんでしょうかね?

 チャチャを入れたワタクシも、実は足を運んだんだから、まあ、あまり他人のことを悪くは言えないんだけれど・・・。

 今年は娘の高校受験が控えているので、夏季休暇家族旅行はなし。なので、勝手に、ところどころ気の向くまま、まとめてではなくポイントポイントで休む形になったのだった。まあ、たまにはそんな休み方も気楽でいいもんだ~♪

 で、身体は疲れているにもかかわらず、じっとしていられないワタクシは、ほぼ出勤時間通りに家を出て、国立博物館のある上野に向かったのだった。


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 上野公園の入口からは、今話題の東京スカイツリーがよく見える。ミーハーだけれど、一度は行っておきたいかも。

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 時間は午前10時を少々過ぎた頃。平日の早い時間にしては人の数が多いなあ・・・とは思ったのだが、すでにこの時点で整列入場。

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 心にググっとクルものがありますな。やっぱり本物の迫力って言うんですかね。

 で、館内は案の定、人の山。平均年齢高し。そんな中に、高校の美術の一環だろうか、制服姿の子たちが混じる。なので余計混む始末。そういえば昔、「モナリザ」を観た時がこんな感じだったなあ・・・。
 はい、一列に並んで、立ち止まらないで下さい! みたいな。

 密教で用いられる念珠や、魔を払う三鈷杵(さんこしょ)なんてマンガとかじゃなきゃ観たことないので、それだけでも貴重なんだけれど、さらに実物の「曼荼羅(まんだら)」まであって、これを見れば「大日如来」がすべての中心であり、その周りに さまざまな神様(と言っていいのかな?)たちが配置され、一つの世界を形成しているのが理解出来る。
 <日いずる国>は、天皇だけじゃなく、大日如来も指しているのかなあ~とか、ふと思ったり。

 そして、後半の見物はなんといっても、これみよがしに展示されているたくさんの仏像。
 帝釈天騎象像、持国天立像、千手観音菩薩像、梵天座像等々、名前は聞いたことあるけど、さて、いったいどんな姿をしていたっけな? といった疑問も、実物を観れば、ああ、なるほど・・・、と、妙に納得させられるのだった。
 いわゆる仏教の源流であるヒンズー教の神様の流れを汲む個性豊かな神々は、一神教でないアジアの神様だからこそのユニークさに溢れ、観る者を魅了せずにはおかない。けっこうユーモラスだったりもするし。

 混んでいるので、あまりゆっくりと観れなかったのは、ちょっと残念だったけれど、それでもこれだけ密度の濃い展覧会もそうそうないだろうから、やっぱり訪れて良かったと、思う。


 PS.現在、入場までに50分待ちだそうです。炎天下ではキツイなあ・・・。
 

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