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刑事コロンボ第41話『死者のメッセージ』 [刑事コロンボ]

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                   『死者のメッセージ(TRY AND CATCH ME)』


 刑事コロンボも残すところあと5話のみ。
 当然のごとく出来不出来の差はあるものの、おしなべてどれを観ても平均点以上の出来となっているのには、改めて驚かされる。
 アイデアをここまで作品に定着させるには、並大抵の努力ではなかっただろうと察し、頭が下がる思いだ。

 この作品は、いよいよコロンボ最後のシーズンとなる第7シーズンのトップバッターを飾る重要な作品として、位置づけられている。
 第7シーズンで製作者が目指したものは何か?
 それは被害者(殺されちゃう方ですな)側からの視点を導入することだった。

 STORY:売れっ子女流ミステリー作家であるアビゲイルは、数ヶ月前に姪のフィリスをヨット事故で失った。ヨットにはフィリスの夫のエドモンドが一緒にいたのだが、彼が気がついた時にはすでに彼女は海に飲まれていたようだ。
 ある日アビゲイルは70歳も超えた自分には残りの人生もさして長くないからと、ニューヨークに旅立つ直前に エドモンドを自宅に呼び、遺言状を作成し、署名してもらう。そこには自分の財産をエドモンドに譲ると書かれており、彼は突然の事態に浮き立つ。それが彼女の罠とも知らずに。
 エドモンドを有頂天にさせて、自宅の巨大金庫室に閉じ込めたアビゲイルは、弁護士のマーチン、秘書のヴェロニカを引き連れて、ニューヨークに旅立つのだった・・・。 

 先にも記したように、この作品では、閉じ込められたエドモンドが、暗闇の中でわずかなマッチを使って、<誰が自分を殺したのか?>というダイイング・メッセージを、コロンボに読み解かせることにある。
 もちろんコロンボには誰が犯人かなんてことは最初から分かっている。それはこのシリーズの成立時からのお約束なのだから。逆に誰かが分かっていながら、「犯人を特定するに至る論理が完璧に構築出来ないもどかしさ」を、視聴者はコロンボ共々味わうわけだ。
 
 それにしてもおそらく全シリーズを通しての最年長犯であろうアビゲイルが、推理物に限定して観た場合、さして目新しいトリックもないこの作品を、ぐっと面白い物にしている点をここでは真っ先に挙げるべきだ。
 年寄り嫌い(すいません!)なボクでも、思わず、カワイイ! と、おもってしまうほど、アビゲイルに扮したルース・ゴードンの演技が素晴らしい。今回は一にも二にも彼女の存在がすべてと言い切ってしまって問題ないだろう。それくらいいい。
 ミステリーを書く時は犯人側ではなく、刑事側に立って考えるとコロンボに言うアビゲイルは、コロンボが帰ろうとする後姿に、「あっ、もう一つ質問が・・・」と、コロンボの常套句を真似し、あたかもコロンボが犯人であるかのような一瞬の錯覚を起こさせるのには、思わず苦笑させられる。
 
 また、新刊本発売記念の講演会で、アビゲイルがそこを訪れたコロンボをアドリブで壇上に乗せ、乗せられたコロンボも、困ったふりをしながらも、自身の犯人に対する正直な気持ちを語らせるなど、推理以外の見せ所も多いのが、さらにこの作品を忘れ難い物にしている。
 ここで語られる「犯罪は良くないことだが、犯人の中には好意を持ち、尊敬さえ出来る人間がいる」というコロンボの持論には、『刑事コロンボ』という作品全般に渡っての<核>が見事に凝縮されていて、感動的だ。 

 
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刑事コロンボ第40話『殺しの序曲』 [刑事コロンボ]

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           『殺しの序曲(THE BYE-BYE SKY HIGH I.Q.MURDER CASE)』


 いやあ~、久しぶりにスカッとする傑作を観ましたね。
 話的には余韻があって素晴らしくても、ことトリックに関してはまあまあな作品が続いていたところ、それを一気に引っくり返す、まずはトリックありきの今作は、数あるコロンボ作品の中でも間違いなくベストの部類に入ると思います。

 STORY:知能指数が世界でもトップから2%までの者だけが入会出来る「シグマ会」。そこの会員であり、ブラント&ヘイスティング会計事務所の共同経営者であるオリバーは、同じ共同経営者である長年の友バーディから、帳簿の細工を指摘される。このままでは身の破滅とばかりに、ブラントはオリバーの殺害を謀る。若い頃から天才少年と謳われたブラントは、巧妙なトリックで計画を実行、誰にも解明出来ないはずだったのだが、そこにコロンボが現れ・・・。

 このシリーズの原点である<知的な犯人VSコロンボ>を見事に蘇らせた一作として、シリーズ後半に見事に楔(くさび)を打ち込んだのでした。
 そうそう、これ、これですよーっ!!!
 思わず溜飲を下げるとはまさにこのことです。
 天才の犯人に対し、我らが庶民派コロンボは苦戦を強いられるのか? それとも?
 
 当時最新式のレコードプレイヤーを使った犯行は独創的だし、それに傘を小道具として使うのは、シリーズ屈指の名作『ロンドンの傘』を彷彿とさせるイキさ。つい、デジャヴしちゃいます(笑)
 それに加え、劇中問題として《重さの違う金貨が一袋混じった任意の数の袋を、計りを一度だけ使って見つける方法は?》なるものが出され、視聴者もコロンボと一緒に考える趣向になっているのも嬉しい。

 一方、ラストで犯人によって語られる<天才の苦悩と孤独>は、凡人には推し量れない天才の裏側が垣間見れる。それに呼応するコロンボが語る<自分が刑事を目指した時の気持ち>もまた、いかにもコロンボらしく、納得させられる。
 犯人がコロンボに再三知能テストを進めるのも、風采の上がらぬコロンボが、実は「シグマ会」会員の資格があるほどの知性を秘めているのではないかという、すなわちそれはコロンボの知能のレベルの暴露であるのだ。やっぱりコロンボもまた天才だったのですね。
 そのコロンボが最後に犯人にかける "言葉による逆トリック" は、犯人の天才性を見抜いた上でのものだったのが、これまた凄い!!!

 
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刑事コロンボ第39話『黄金のバックル』 [刑事コロンボ]

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              『黄金のバックル(OLD FASHIONED MURDER)』


 久々の、本当に久々のコロンボです。
 いったいいつ以来かと調べてみたところ、な、なんと、6月6日以来!!!
 ということは6ヶ月間も観ていなかったわけ !?
 いやはや、信じられませんな・・・。

 このブログの「KIDS ARE ALRIGHT じゃないじゃん!(中学編)」の中でも触れたように、夜は子どもの勉強を見たり、資料を作ってやったりで、全然のんびり出来なかったというのが、観れなかった一番の理由なんですが、それにしてもあんまりだ、、、と思います。

 ちょうど2学期期末テストも終わったことだし(結果はまあ、なんだ、その・・・)、また、体調も風邪ぎみで悪いこともあり、ここは布団の中に潜り込んで、首だけ出して観たのでした。
 そして改めて感じたことは、やっぱり、いいわ!

                         ★

 原題に "OLD FASHIONED MUDER" とある通り、どこか英国ミステリーを伺わせる、地味ではあるけれど、良質な作品に仕上がっています。

 STORY:リットン美術館は名門リットン家が管理運営する私的な美術館。誠実を絵に描いたようなルース・リットンはそこの館長として、何物にも増してこの美術館にを愛していた。しかし、経営状態は悪く、赤字は増す」ばかり。
 そこに弟のエドワードから、美術館を閉めて、展示してある美術品を売るべきだと告げられる。
 その計画を阻止するため、姪のジェイニーの彼氏の兄で、姪の推薦で無理矢理雇ったミルトンという、ギャンブル好きで盗難癖のある男を使って、美術品を盗ませ、掛けられた莫大な保険料でもって美術館の存続させる手段に出るのだが・・・。

 今回の犯人役、ルースを演じたジョイス・ヴァン・バッテンがまず物語にドンピシャのハマリ役で、名門の家柄の重圧に耐えながら、必死でそれを守ろうとする古風な女性を見事に演じ切っている。
 知性に富み、目を見張る程の美人ではないものの、その落ち着いた雰囲気は十分に魅力的なのに、誰にも NO と言えない性格が災いして、幸福を逃してしまう・・・。そんな不幸を背負ったがゆえに、最愛の美術館をも手放すのは何とも忍び難かったに違いない。犯罪は犯罪として、彼女の行動が悪意からではないだけに、その結末はやはり苦く哀しい。

 コロンボもそれは痛いほど理解出来る。理解は出来るが、刑事として犯罪者をむざむざ取り逃がすわけにもゆかぬ。彼もまた辛いのである。
 ラスト、彼女がコロンボの前で自分の罪を認め、警察へと連行される相手として、レディとしての精一杯の威厳を持って、彼に手を委ねるシーンには、誰でも感動させられるはずだ。
 コロンボもまた、最大限の思いやりでもって、それに答えるのが礼儀であることを熟知している。 
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刑事コロンボ第38話『ルーサン警部の犯罪』 [刑事コロンボ]

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                 『ルーサン警部の犯罪(FADE INTO MURDER)』


 何と、『スタートレック』シリーズの新作、それもカーク船長の話がじき劇場公開を迎える、そのカーク船長役で有名なウイリアム・シャトナーを犯人役に起用。
 それに加え物語の設定も、人気テレビ番組『刑事ルーサン』を演じるウォード・ファウラー(シャトナー)がコロンボ警部と一緒に事件を推理するという意外性のある話で、こりゃあ期待感を嫌が上でも煽るぜ!

 STORY:人気テレビ番組『刑事ルーサン』に主演するウォード・ファウラー(シャトナー)は、せっかく番組プロデューサーであるクレア(ローラ・オルブライト)がギャラ・アップを勝ち取ってくれたのに、何やら浮かない様子。それもそのはずで、ルーサン以外に演じたい企画を温めているのに彼女はOKを出さない。あなたにはそんな役は無理でしょうに・・・と、冷たく却下。
 ウォードのギャラアップを勝ち取ったのだって、元はといえば彼のギャラの半分をクレアが押さえられるからだ。それというのも彼にとっては彼女は窮地を救ってくれた恩人であり、そのことを理由に半ば強請(ゆす)られているも同然という世間には隠された秘密があったからだった。
 しかし、我慢も限界に達し、ついにウォードは物取りの犯行に見せかけて、彼女を殺害するのだった。

 やっぱりカーク船長だ!!
 と、ルーサン警部が最初に画面に現れた時、つい心の中でそう叫んでしまった。
 「エンタープライズ号は元気ですか?」
 「で、スポックは?」
 関係ない言葉がつい口を突く。

 でも、それも最初だけで、コロンボとテレビ番組の人気者ルーサン警部の共演は興味深いものの、肝心のストーリーというか、トリックが余りにお粗末で、つい気を逸(そ)らされてしまう。
 当時では珍しかったはずのビデオレコーダーを使ったトリックは単純極まりないし、そもそもアリバイ工作として選んだ付き人の時計の針を動かすのだって、5分わざと進めておく付き人の習慣でガタガタになってしまう程度のレベルなのだから如何ともし難い。
 まあ、一流の役者気取り、実は三流のウォードのおマヌケ具合を表現するのにはこの程度がちょうどいいんだよ! と、確信犯的にレベルを下げたのなら、その勇気にだけは拍手を送ってもいいが・・・。

 珍品?
 こんな言葉を使いたくはないが、そう取らざるを得ない残念な出来だった。

 追記:撮影当時のユニバーサル・スタジオがロケに使われていて、「ジョーズ」の模型もちゃんと水の中にいる。
 それにしてもこの当時は後ろがすぐ山だったり、かなりショボイ感じなのには笑ってしまった。今からは考えられない。
 
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刑事コロンボ第37話『さらば提督』 [刑事コロンボ]

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              『さらば提督(LAST SALUTE TO THE COMMODORE)』


 やっと追いついたのに、またもや棚に溜まり始めてしまった。
 二週間にいっぺんというのもローテーションになってしまうと、けっこう大変なのだった。
 がんばれ、オレ!

 さて、気を取り直して、第37話『さらば提督』。
 今回の犯人役は第29話『歌声の消えた海』でも強い印象を残したロバート・ボーン。
 この人の持ち味は "正統派二枚目、でも、性格にちょっと難あり" 的なところだと思う。この作品もまたそんなイメージにぴったりなのだ。

 STORY:スワンソン造船所んの経営者であるオーティス・スワンソンは周囲から「提督」の名で敬われている、この業界では大物。
 娘婿のチャーリー(ロバート・ボーン)は造船所の社長として顧客の確保、売上の拡大路線を推し進める。 
 ところが提督はそんな彼の経営方針に不満を持ち、にわか金持ちなんかに自分の設計した船を売りたくはないと、ついに衝突する。
 ある日チャーリーは提督が会社を売り払う腹積もりなのを知る・・・。

 この第5シーズンはおかしなと言っては語弊(ごへい)があるが、いささか変わった設定の話が多い。
 この作品は一見ごく普通のコロンボ・シリーズなのだが、途中からそれまでの話をガラッと引っくり返す(この場合「転覆」か?)意外な展開になって行き、過去にもそんなのなかったので、余計に意外感(違和感?)が残る不思議な作品となっている。
 ただし、製作者の意図したことが100%視聴者たるこちらに伝わったかといえばさもあらずなのが微妙なところで、その点評価も分かれるはずだ。
 TAOとしては意外性は認めるものの、やはり諸手を上げて賛成はしかねると言ったところ。
 ラストの事件解決後、手漕ぎボートで海に漕ぎ出して行く "謎のラスト" も、???

 出演者な中では「提督」のアル中の娘ジョアナ・クレイを演じたダイアン・ベイカーがいい。
 確かにアル中に見えたものね。
 後年、『羊たちの沈黙』にも出演。味のあるバイプレイヤーとして貴重な存在だ。 
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刑事コロンボ第36話『魔術師の幻想』 [刑事コロンボ]

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                  『魔術師の幻想』(NOW YOU SEE HIM)


 闘牛士の次はマジシャンとな。
 特異な職業シリーズは継続中。
 なれど、この『魔術師の幻想』はそのタイトル通り、観客を煙に巻き魅了する傑作となった。

 STORY➠偉大なる魔術王と呼ばれ、マジック界では第一人者のサンディーニ。彼は根っからのマジシャンであり、観客を騙し、魅了することにかけてはまさに天才だった。
 クラブ「キャバレー・オブ・マジック」は、そんな彼のマジックをひと目見ようと超満員。
 舞台では、マジックの最後を飾る大仕掛けのトリック、「水中脱出」がいままさに行われようとしていた。箱の中に入るサンディーニ。箱には鍵を掛けて抜け出せないようにし、窒息する前に脱出するという危険なマジックなのだ。
 サンディーニは舞台の床から地下に忍び出し、脱出の間にクラブのオーナーのいる部屋へ行き、彼を殺害してしまう。オーナーのジェロームはサンディーニが若き頃、ナチスの親衛隊員であることを嗅ぎつけ、バラされたくなければ金を払えと長年ゆすって来たのだった。
 犯行は完璧に思えた。しかし・・・。

                         ☆

 この作品は印象深いシーンが多いので憶えてました。
 まず魔術師サンディーニ役のジャック・キャシディがこれ以上ないくらいに適役。大人の色気を身につけ、知的で、なおかつユーモアのセンスも併せ持つ人物像は、彼を当初から念頭に置いたのでは? と思わせるほどドンピシャリなのだ。
 そんな中にも元ナチ親衛隊だった過去から覗く、どこかしら冷酷さも秘めた眼差しにヒヤリとさせられる。

 さらに素晴らしいのは、魔術師ならではの独創的なトリックの数々が本編中に散りばめられているところ。特に印象的なのが、相手に任意の数字を言わせ、
 「そう言うと思ってたよ。××の下を見てごらん」
 と、その場所を相手が調べると、ちゃんとその通り数字が書かれているトリック。
 ネタが分かってしまえば何と言うこともないトリックなのだが、それをいかに有効に思わせるかがトリックの肝心な点なのだと、このシーンから教わった。
 昔観た時は、翌日学校でこの通りにみんなでやりっこしたものだ。今となっては懐かしい想い出。

 主演、脚本、エピソード、どれを取っても第一級の、コロンボ・シリーズの中でも屈指の一編になった。
 傑作!!!

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刑事コロンボ第35話『闘牛士の栄光』 [刑事コロンボ]

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               『闘牛士の栄光(A MATTER OF HONOR)』


 犯人役に闘牛士を据えた、メキシコ・ロケの異色作。

 第五シリーズに入ってから、意外な犯人(職業的に)を多数送り出してきたが、これもまた以外と言おうか、言っちゃあなんだが、へんてこりんな一編に仕上がった。
 けして悪気があってのことではないのは重々承知してはいる。いるが、どうもすっきり割り切れないものが残るのもまた事実。

 STORY➠メキシコ闘牛界の偉大な英雄ルイス・モントーヤは、脚を負傷して引退している身ではあるものの、今でもそのカリスマ性は衰えていない。
 ある日、モントーヤの牧場の闘牛練習所で、若き牧童クーロが怪我をして病院に担ぎ込まれる。彼は暴れん坊の闘牛マリネロを制しようとして大怪我を負ったのだった。クーロは牧場で働くエクトールの息子で、エクトールはモントーヤの古くからの相棒だった。
 モントーヤは娘の恋人であり、自分の息子と思っていたクーロの敵(かたき)を取ると誓う。傷の癒えたクーロが再びマリネロに向かって行くのが分かっていたので、その前にマリネロを始末してしまうべきたと。
 モントーヤとエクトールはマリネロと対決するため、闘牛練習場へと向かう。ところが、何故かモントーヤはエクトールの脚に麻酔を忍ばせた矢を放ち、ふらついたところでマリネロを放った・・・。

 ストーリーを読んで何のことか理解出来たら尊敬します!
 わっかんね~!!
 と、書きながら自分も思ってしまうほど、モントーヤが長年連れ添った相棒を、なぜ事故に見せ掛けて殺害しなければならなかったのかが、さっぱり理解出来ません。
 当然、事件の解明には動機の解明が不可欠なので、コロンボはそれに挑み、見事事件解決と相成るわけです。それでもやっぱり納得出来ないんですねえ。
 (一瞬、ネタバレ)
 名誉のためと言われたってさあ・・・。
 (ネタバレ終了)

 この展開を良しとするかしないか、意見はかなり分かれると思います。
 ボクはダメですね。
 
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刑事コロンボ第34話『仮面の男』 [刑事コロンボ]

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                 『仮面の男(IDENTITY CRISIS)』


 前作『ハッサン・サラーの反乱』に続いての<へんてこりんな設定シリーズ(?)第2弾>といった趣(おもむき)の、違和感満載の異色作の登場。
 『ハッサン・サラーの反乱』の犯人が中東の外交官なのに対し、こちらはCIAの情報部員。それも殺る方も殺られる方も供にCIAの情報部員同士というのだから、観る前から、なんだかなあ~と、つい斜に構えたくもなるというものだ。

 STORY➠ネルソン・ブレナーとヘンダーソン(コードネームジェロニモ!)は供にCIAの情報部員同士。
 ヘンダーソンは3年前にブレナーと一度組んだことがあり、その時受け取れなかった報酬を要求するため、ブレナーにコンタクトを取ったのだった。また、彼はブレナーが二重スパイであることを突き止め、報酬が支払われない場合にはそのことをバラすと脅す。
 ブレナーはエンダーソンの要求を呑むつもりはなく、新しい仕事だと嘘をつき、深夜の海岸に誘き出して撲殺してしまう。
 深夜にもかかわらず呼び出しを受けたコロンボは、ヘンダーソンの死体をひと目見て、どうやらこの殺人が物取りの犯行ではないのを見抜く。

                         ☆

 【犯人=CIA情報部員ブレナー】
 知的で冷酷。表向きは経営コンサルタント。大邸宅に一人で住み、友人を招いてのパーティを開いたりする。
 ワイン、音楽、食べ物に造詣が深く、愛用する葉巻も一級品。それなのに「人生は退屈だ・・・」などとのたまうその態度が気に食わない。いわゆる "嫌なヤツ" なのだ。
 コロンボの追求にも自らの権力をちらつかせて見せるなど、やっぱりいけ好かない。

 【被害者=CIA情報部員ヘンダーソン】
 プラチナ・ブロンドが目に眩しい一見すると二枚目風、でも、実は『裸の銃を持つ男』シリーズで観客を爆笑の渦に巻き込んだレスリー・ニールセンその人!
 いやあ、このシリーズ、大好きなんですよ! でも、それはこの作品から13年後のこと。まだこの時点では2枚目俳優として通じていたのだった。
 後年のおバカな大活躍を知ってしまった身としては、物語早々に殺されてしまうには惜しい逸材。死体となった白黒の写真からも、密かなギャグの匂いを嗅ぎつけてしまうのは、こちらの錯覚?

 【CIA部長=コリガン】
 そしてもう一人の光る脇役、CIA部長でブレナーの上司のコリガンこと、デヴィッド・ホワイト、、、と言っても誰だか分からないと思う。では、こう言い直そう。『奥様は魔女』のサマンサの夫、ダーリンの上司のラリーだと。
 濃いサングラスでいかつい雰囲気を演出してはいるものの、あんた、ラリーだろう? って、つい聞きたくなってしまう。
 コロンボとの対面シーンでも、いつ、「ところで、ダーリン知らない?」とか言いそうで、ソワソワしてしまうのはワタクシだけではないだろう。

                         ☆

 ところで肝心の推理は・・・と、考えると、これが、まあ、なんだ・・・、その・・・、たいしたことないんだなあ~。やり手のCIA情報部員とはとてもじゃないが思えない幼稚なトリックに、口あんぐり。つい、それで??? と、チャチャの一つも入れたくなってしまうこと必至。
 なので今作は色々訳ありの脇役陣を楽しむのが、大人の鑑賞というものだろう。

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刑事コロンボ第33話『ハッサン・サラーの反逆』 [刑事コロンボ]

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           『ハッサン・サラーの反逆(A CASE OF IMMUNITY)』


 犯人の設定がアラブ人、それもスワリ国総領事館の総領事代理なる肩書き。
 いつもとはちょっと違う異色の設定に戸惑いつつも、違うのはそればかりじゃないぞ、、、と。
 犯人のバカさ加減においても、こちらの予想を遥かに上回る難敵(?)に、コロンボではなく、視聴者がタジタジとなる、計画犯的周到さ・・・のわけないか。

 STORY➠スワリ国総領事館の総領事代理、ハッサン・サラーが領事館の金庫に仕舞われた書類を床に放り出して火を点ける。それを警備隊長の犯行と見せ掛けて殺害する行為に及ぶには理由があった。どうやらハッサンは公金を横領していたらしく、それを隠すためだった。
 おのれの犯行を見事過激派の犯行に摩り替えるのに成功したかに見えたハッサンだったが、コロンボによって次々に犯行の矛盾点を炙り出されてしまう・・・。

 コロンボは犯行現場に到着してすぐに、一連の犯行が過激派のそれに見せ掛けたものであることを理解する。
 その理由は、
 ①勤続15年のベテラン警備隊長ともあろう人物が、銃も構えず、また、何の抵抗も見せずに後頭部を痛打されているのは、相手が顔見知りだからである。
 ②金庫を爆発させて取り出された書類は、実は金庫の爆発前にすでに燃やされていた。それは書類の上に爆発のショックで壁の漆喰(しっくい)が降りかかっていることから容易に判断出来る。
 それ以外にも、
 ③共犯者の殺害(車を崖から落とす)での、コンタクトをごく最近購入して付けて運転していたのに、近視用のメガネをその上からかけて運転するなど有り得ない。
 ④アリバイ工作に電話を利用するが、かけた相手はその時間、絶対に電話出来ない状況にいた。
 こんな調子でボロボロと矛盾点が出てしまい、ハッサン・サラーが偉そうな態度をとるたびに、おいおい、お前はえばっている場合か !? と、関西芸人並の突っ込みをつい入れたくなってしまうのだった。

 最後は外交官特権を持ち出し、だから私は逮捕されないなんて言ったあげく、どうにも逃げられない状況に陥ると、アメリカの法律で裁いてくれ! とか、妙に弱気になってしまう情けなさが可笑しい。

 どうやらこの作品、コロンボ・シリーズでも1、2を争うおバカな内容なのであった。
 う~ん、75分版で良かったぜ!!

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刑事コロンボ第32話『忘れられたスター』 [刑事コロンボ]

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               『忘れられたスター(FORGOTTEN LADY)』


 老いるということはやっぱり寂しいもんなんだなあ・・・と、ついシミジミさせられる一編。
 それが栄光に包まれたスターならなおさらのこと。

 過去の栄光を忘れられない銀幕のスターという設定は、第14話『偶像のレクイエム』ですでにお目見え済み。なので今作はその別バージョンか?

                         ☆

 STORY➠過去のミュージカル映画の名場面を集めた『ソング&ダンス』の試写が開かれ、往年のミュージカル・スターであるグレースも一躍脚光を浴びた。グレース(ジャネット・リー)はブロードウエイの舞台でサムバックする計画をその場で発表し、集まった記者たちを驚かせた。
 彼女とのコンビで一世を風靡した元俳優のダイヤモンドもそれには驚きだった。
 しかし、カムバックには50万ドルほどの資金が必要となる。グレースは医学博士だった夫のヘンリーに資金の提供を求めるが、彼はそれを拒む。
 グレースは夫を自殺に見せて殺害し、自らのカムバックの道を突き進むのだが・・・。

                         ☆

 グレースは夜、くつろいで過去に自分が出演した映画を観るのを楽しみにしている。ソファで煙草をくゆらせ、アルコールを口にし、眺めるのは『WALKING MY BABY BACK HOME』。1953年に彼女が出演したこのミューカル映画は、グレース役のジャネット・リーが実際に出演、主役を張った名作だ。まだ26歳と若く、その存在感は身体中から若さをキラキラと発散させていて美しい。
 それを観てしまうと、すでに中年を過ぎ、老年にさしかかろうという彼女の衰えは、悲しいかな痛々しくもある。それでも瞬間瞬間に、かつての美貌を思い起こさせる瞬間があるのもまた事実。なので余計に胸につまされる。

                         ☆

 グレースのカムバックに反対する元医学博士の年老いた夫のヘンリーは、カムバックに反対する彼女になじられるのだが、その時言うのが、
 「お前が愛情だけで私と結婚したとは思ってないが、まんざら悪い結婚でもなかったろう?」
 すべてを知り尽くしてなお、細やかな愛情を感じさせる感慨深い台詞だ。
 この台詞から察するに、ヘンリーは彼女に対して悪意を抱いているわけではないのが分かる。それどころかその逆なのだ。では何故か・・・。これが最後になってこの事件の哀しいラストに結びついてゆく見事さ! 何故夫の職業が医学博士だったのかになるほどと膝を打つ、シリーズ中でも忘れ難い傑作となった。

                         ☆

 さらに彼女の映画の共演者であり、昔も今も密かにグレースを愛しているダイアモンドもまた悲しみに彩られた存在だ。
 彼女の突然のカムバック宣言に驚かされ、それでも支えてあげなくてはという心優しさが観る者の胸を打つ。どうやら過去に彼女を乗せて運転した車で事故を起こして、それが彼女のスター街道を阻んだような台詞があるが、明確には説明されていない。それゆえ彼女は彼ではなく、医学博士のヘンリーと結婚したのかもしれない。
 グレースが夫殺しの犯人だとコロンボに知らされ、苦悩しながらも、最後まで彼女をかばう姿は、名作『別れのワイン』同様、全シリーズの中でも特に感慨深いラストとなっている。

                         ☆

 余談だが、コロンボが射撃のテストを10年間の受けず、切羽詰って同僚に替え玉受験ならぬ替え玉射撃を依頼するところや、なんと、タキシード姿でパーティに登場する凛々しい姿も楽しめる、繊細にして余裕のある傑作として必見だと思う。

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刑事コロンボ第31話『5時30分の目撃者』 [刑事コロンボ]

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            『5時30分の目撃者/A DEADLY STATE OF MIND』


 溜まるなら、溜めてみせよう、コロンボ・シリーズ~♪
 
 がんばっても隔週で発売になるこのシリーズ、正直なかなか追いつけません!
 平日はまず観ないし、週末だって必ず観れるというものでもありませんし。
 焦れば焦るほど観れないというジレンマをも感じつつ、がんばります、、、自分なりに。

 全45巻、なので残り15巻となった、その31巻目。
 長尺シリーズとなった『刑事コロンボ』の、第4シーズン最後を飾る傑作の登場です。

 STORY➠精神分析医マーク・コリアーは催眠療法をより深くするために薬物の併用まで行い、患者であるナディア・ドナーの深層心理(ファザコン)を暴き出し、それを元に研究書を執筆中だった。また、二人には肉体関係もあった。
 ある日、ナディアの夫カールに二人が別荘に一緒にいるところを嗅ぎつけられた挙句、行き過ぎた催眠療法を暴露してやると脅され、カッとなって殺してしまう。
 ナディアに嘘の証言をさせ、自分の完璧なアリバイ作りを目論み、成功したに見えたのだが、そこにコロンボが現れ・・・。

 精神分析医役にとってはこれ以上のキャスティングはないと思わせるのが、ジョージ・ハミルトンの起用。頭が良くて、ハンサムで、しかし神経質そうな雰囲気、そして女性キラーとしての側面、どれを取ってもまさに適役だ。もしかして最初から彼を想定しての脚本作りかいな、と思わせるほど。
 実際のところ、役だけでなく、私生活でもなうてのプレイボーイとしてならしたらしいから、彼にとっても今回の役はまさに素ですかね(笑)
 本当、羨ましい限りです。

 そんな彼の冷酷さが露になってゆくのは、誤ってではあったが、ナディアの夫を殺してしまった後の行動だ。
 まずはナディアに嘘の証言をさせるために愛情をちらつかせ、しかし、その様子から想像するに、彼にとっての彼女の存在は精神治療のモルモットでしかなく、愛人関係に至っては、自身の治療法の実験を有利に運ぶための、最も有効な手段でしかないとも取れる。
 それから、コロンボの追求を逃れるため、彼女の証言が矛盾だらけなのを見破られると、催眠術を悪用し、自殺に見せかけてあっさり殺してしまう。冷酷なのだ。

 そんな彼にコロンボも内心けっこう腹を立てているようで(ああ見えてもコロンボはフェミニストだと思う)、事件を解明することで冷酷無比な犯人を糾弾する。
 それが最後の最後に仕掛けられた逆トリックとなって結実するのだった。
 コロンボ・シリーズの楽しみには、"謎解き" と、コロンボが犯人に仕掛ける "逆トリック" がある。
 この作品はまさにその逆トリックが見事にハマった傑作!!
 犯人だけじゃなく、観ているこちらもまんまと騙されてしまったのだった。
 お見事!!!

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刑事コロンボ第30話『ビデオテープの証言』 [刑事コロンボ]

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                  『ビデオテープの証言(PLAYBACK)』


 やっとここまでこぎつけました。
 第30話。
 全45話なので、ちょうど2/3終わったところです。

 前作の原題が『TROUBLED WATER』。
 これ、サイモン&ガーファンクルで有名な珠玉の名曲『明日に架ける橋』の題名にもありましたね。ぶっちゃけ、<荒波>ってことでしょうか。
 で、今度は『PLAYBACK』。
 そうです、レイモンド・チャンドラー作、フィリップ・マーロウが活躍する名作のタイトルと同じ。
 「男はタフでなければ生きていられない~」の台詞でも有名ですね。

 まあ、そんなことはどうでもいいのですが、今作は時間も75分と、初期のテレビ・サイズに戻っています。最近、95分の長尺物が多くなっていたところにこの時間。そのせいかずいぶんすっきりとした作りに感じられます。

 SRORY➠ミダス電子工業の社長のハロルド(オスカー・ウエルナー)は、どうやら商才には恵まれていないようで、彼が社長になってから、会社の業績は低下の一途を辿っていた。
 同社の会長のマーガレット(マーサ・スコット)は、娘婿のハロルドを社長にしたことを後悔し、彼に社長辞任を突きつける。足の悪い娘のエリザベス(ジーナ・ローランズ)は夫であるハロルドをかばうが、母親のマーガレットは聴く耳を持たない。
 ハロルドは心に秘めていた殺人計画を実行に移す決心をした・・・。

 タイトルに『ビデオテープの証言』とあるように、監視カメラの映像を捜査してトリックに使う手口は今観ると懐かしさが漂い、時代の流れを感じずにはいられない。すでにビデオテープの時代は終わり、DVD、そして記録メディアやブルー・レイの時代を迎えようとしているのだから。
 それでも、電子工業の社長というキャラクターゆえの、機会マニアな的な性格と結びついたトリックはやはり説得力がある。

 尺が短い分、単独トリックの、一発芸のようなエンディングにも、過不足なく納得させられる。

 追記:足の悪い娘役のジーナ・ローランスは、後年『グロリア』(80)で銃をぶっ放す凄み溢れる女性を演じて喝采を浴びた。ここでは内気な女性を演じて、そんなまだ若々しい(失礼!)彼女もとてもいい。

 追記:コロンボ警部ことピーター・フォークは、現在アルツハイマー病をわずらい、自宅のあるビバリー・ヒルズ界隈を徘徊していたそうです。哀しいことです。

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刑事コロンボ第29話『歌声の消えた海』 [刑事コロンボ]

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               『歌声の消えた海(TROUBLED WATERS)』


 海外ロケならぬ、海上ロケ?
 船上で繰り広げられる殺人と推理。
 果たしてコロンンボは船酔いを克服して、見事犯人を逮捕出来るのか?

 今回の犯人役は『0011ナポレオン・ソロ』のロバート・ボーン。
 キザな二枚目役が決まってるぜ!

 STORY➠ロサンゼルスに停泊している豪華客船シーパレス号。コロンボ夫妻も懸賞に当ったとかで乗船するも、先に乗り込んだカミさんと会えず、右往左往。
 一方、中古カーディーラーのダンジガー(ボーン)は上得意を招待しての、優雅なクルージング。
 実はこの船に乗るバンド歌手ロザンナと彼は肉体関係にあり、そのことで脅されていたのだ。関係が妻にバレることは、すなわち、資産家の彼女のお金をも手放すことになり、彼としては彼女の口を何としても封じる必要があった・・・。

 いつも噂ばかりで、出そうに出ない "うちのカミさん" は、やっぱり今回も(と言うかずーっとだが)出演せず。ただ、彼女を探すコロンボが船長に、「髪はブルネット」と告げているので、彼女がブレネットであることが判明する。

 そんな内輪話を冒頭に持ってきつつ、本編はシリーズ中でも屈指の推理物として、見ごたえ充分な作品となっている。

 船の乗組員と顔見知りのダンジンガーは、マスター・キーを拝借してコピーを作り、その鍵を使って、バンドマンのロイドの部屋に侵入し、銃の領収書を紛れ込ませておく。そうしておいてから心臓発作を装い、病室の寝台に横になる。
 看護婦のメリッサが本を読んでいる隙に忍び出し、ステージ休憩中の歌手ロザンナの部屋に忍び込み、拳銃で撃つ。そうしておいてから急いで病室に戻る。
 定期的に血圧を測りに来るメリッサが戻る前に滑り込みで病室の戻ったダンジガーは、何食わぬ顔でベッドに潜り込む。

 密室(船内)・銃の領収書・鍵・手術用の手袋・犯行の時間を計るコロンボ・海に投げ捨てられた銃・華やかなパーティ、、、どれも推理小説の小道具として読者をワクワクさせるものばかり。
 コロンボも船内という状況ゆえ、鑑識がいないので、若い頃先輩の刑事に教えてもたっらにわか鑑識方法で、事件の核心に一歩一歩迫ってゆく。やっぱりコロンボ刑事(警部だが)は只者ではない、そう思わせるシーンだ。

 余談だが、ダンジガーの妻で資産家のシルビアの、夫を愛していながら、それが金のためという疑惑に内心怯えている女性の役をジェーン・グリアーが出番は少ないながらも好演している。
 それと白衣姿が似合っている、たぶんちょっと巨乳のスーザン・ダマンテも気になる。やっぱり、お・と・こ ですから(笑)
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刑事コロンボ第28話『祝砲の挽歌』 [刑事コロンボ]

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             『祝砲の挽歌(BY DAWN'S EARLY LIGHT)』

 舞台を軍隊学校に移し、その内部ロケも新鮮な効果をもたらした、ある意味異色作。

 STORY➠陸軍学校の校長ラムフォード大佐は、生徒数減少を嘆く軍人魂の塊のような人物だった。
 ウイリアム・ヘインス理事長は時代遅れな陸軍学校を廃校にし、その代わりに男女共学の短大にする計画を立てていた。
 それを知ったラムフォード大佐は、式典にヘインズ理事長が祝砲を上げるのを利用して、彼の殺害を試みる。空砲に火薬を摘め、爆発させるのだ。
 計画は見事に成功、ついでに前日の大砲の掃除係ロイ・スプリンガーに嫌疑が向くように、掃除用のボロ布を砲口に押し込んでおいたのも格好の物証となった。
 事件は事故として処理されるはずだった・・・そう、コロンボ警部が現れるまでは。

 平和という時代によって片隅に追いやられてゆく<軍隊>を何よりも悔しい思いで眺めていたのがラムズフォード大佐だったのだろう。彼にとっては軍隊こそが、男が男としての能力を発揮出来る最大の場所なのだろうし、それだけではなく、軍隊生活がもたらす<規律>や<人と人との結び付き>が、生きてゆく上での重要な規範となるべきだと確信していたに違いない。

 だから、正しい軍人を養成するこの陸軍学校が、男女共学の短大になるなど、ありえない話だった。この学校を守ることが、しいてはアメリカという国家を守ることと同意語なのだ。そう考えれば、彼の犯行には十分な説得力がある。たとえその方法が間違っていたとしても、少なくとも彼にとっては正義以外の何物でもなかった。

 コロンボにも重々それは分かっていた。だから心理的には同情したはずだ。それでも彼は刑事である。犯罪を犯した者は捕まえなければならない。何故ならそれが刑事としてのルールだから。

 ラムフォード大佐は一貫して自分の信念を貫き通す。
 故にコロンボは犯罪者としてではなく、一人の<愛国者>として、ラムフォード大佐に礼を尽くしたのである。

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刑事コロンボ第27話『逆転の構図』 [刑事コロンボ]

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               『逆転の構図(negative reaction)』


 観ようと思ってもなかなか観れないもの、なーに?

 答え:刑事コロンボ

 お後がよろしいようで・・・(幕閉じる)
 って、閉じちゃあダメでしょう!

 最近、益々テレビの前にじーっと構えていることが出来なくて、このコロンボに限らず、頂いた映画物のDVDが30枚くらい部屋の片隅に積み上げられたままになっている。バベルの塔も真っ青なその高さは、ドバイのブルジュドバイを超えたのか?

 まあ、その話題はここまでにして、改めて『刑事コロンボ』について。

 いつの間にやら『刑事コロンボ』シリーズも好評のうちに第4シリーズ目に突入し、あいかわらずの高視聴率と高いクオリティを維持していた。
 今回の犯人役は名優ディック・ヴァン・ダイクであり、本来は底抜けに明るいキャラのコメディアンだそうだ。それが今作でシリアスな演技も超一流であることを証明した。渋い中年オヤジが実にサマになっているのだ。

 STORY写真家のポール・ガレスコはピューリッツア賞を2度も受賞するほどの写真家。仕事に関しては順調な彼にも思い悩むことが実はあり、それが妻フランセスの存在。彼女が彼の収入をすべて管理しているため、彼には金銭的自由がない。おまけにアシスタント&秘書として有能かつ若くて美人のローナが彼を慕っている。
 彼は出所したばかりのダシュラーを騙し、妻の誘拐の偽装の手伝いをさせる。
 犯人と妻を誘拐された夫の一人二役を演じるポールは、得意のカメラを使い、アリバイ工作を仕掛ける。だが、彼の誤算はコロンボというみすぼらしい刑事の存在だった・・・。

 写真のネガの反転を利用したコロンボの逆トリックが見事ツボにはまり、ディック・ヴァン・ダイクの好演共々、印象に残る作品に仕上がった。
 また、この頃になると初期の75分バージョンではなく、95分バージョンのため、本筋の推理とは別の楽しみもふんだんに盛り込まれていて、そんなエピソードもまた楽しい。

 たとえば教会の救済所に調査に行くと、シスターにホームレスと間違われてしまう。その理由がよれよれのあのコートにあったりして、コロンボとしては笑うに笑えない。挙句、正体を明かしても、ホーレスに変装しての捜査と勘違いされる始末(笑)

 実はこういうユーモアの感覚もコロンボ・シリーズの見どころだったりもする。

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