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落語 昭和の名人-4 三遊亭圓生 [落語 昭和の名人]

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                   『落語 昭和の名人-4 三遊亭圓生』   


 不勉強ながら名前はお聞きしつつも、実際に目、じゃなかった、耳にしたのは初めてです。
 で、聴いてみると、これが上手い!
 さすが名人と唸らされますな。

 【火事息子】
 <火事は江戸の華>とよく言われますように、本当に好きだったそうです。また、長屋が多かったこともあり、一端火が点いたらバーッと燃え広がってしまうそうで。

 圓生の話は江戸庶民の生活臭がリアルに描かれると共に、江戸っ子気質とはどんなものかを観客に教えてくれる。 
 質屋の近くで火事が起きた。質草を仕舞った蔵に火が移らないように番頭が目塗りをするが、どうも不器用でいけない。そうこうしているうちに火は近づき、それを勘当された息子が手伝ったおかげで火事を免れる。
 聴き所はやはり勘当した父と勘当された息子が対面するところ。親は自分から勘当を解くことも出来ず、しかし、やはり久々にその姿を眼にした息子が可愛くないはずはなし。
 前半は喜劇、後半は人情劇になる、聴き所満載の大作となっていて、圓生の持ち味が十分に発揮された一席。

 【百川(ももかわ)】
 なまりのキツイ田舎者と粋を心情とした江戸っ子の、どうにも噛み合わない奇妙な会話が面白い。
 「こりはあん(何)でげすか?」
 「そう、餡ですが」
 のような会話の連発で、ここでも知ったかぶりの兄貴分の解説が笑わせる。一つの解釈の違いがその後の勘違いを呼び込むのでした。このあたり、気の短い江戸っ子ならではかいな?
 圓生はなまりのキツイ田舎者の喋りを、本当に聴き取れないくらいコッテリと濃厚に演じている。

 【豊竹屋】 
 義太夫に凝っている節衛門の、何でも義太夫にしてしまう喋りっぷりがバカバカしくも楽しい。
 「きょうの~ごはんは~」
 のように、やりすぎ感満載で、やってる本人は楽しいかもしれないけれど、聴かされる周りはありがた迷惑だよなあ(笑) また、オチがアホ臭く、けっこう失笑。
  
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落語 昭和の名人-3 柳家小さん [落語 昭和の名人]

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                  『落語 昭和の名人-3/柳家小さん』


 古くは永谷園の「あさげゆうげ」(お茶漬けだったっけ?)のCMでの、好々爺としたキャラクターでおなじみの柳家小さん。
 そのえびす顔を見るだけで周囲を幸福な気分にさせる稀有な噺家でもある。
 十八番は「時そば」。
 当然このCDにも収録されております。

【時そば】
 たぶん、知名度NO.1。しいて挙げればライバルは「じゅげむ」か?
 一杯十六文のそばを巡る店主と客のやり取りがおかしい。
 前半は美味そうなそばの描写、後半は不味そうな描写の対比が極端。
 よく二八そばなる言葉を聞く。蕎麦粉8に対して小麦粉2の割合で練られたそばのことだとずーっと思っていたのだが、どうやら違うらしいということが判明。
 2×8=16文 が、その理由のような。
 小さんのそばをすする音はかなり誇張されていて、「そば」ならぬ「きしめん」のようだが、これくらい大げさにやった方が客席も盛り上がるだろう。

 【ちりとてちん】
 何かおかしなタイトル。ちりとてちんとは何ぞや?
 知ったかぶりの六さんをギャフン! と、言わせようと、旦那が腐った豆腐を台湾名物の「ちりとてちん」と称して、さも珍しい食べ物だと嘯(うそぶ)く。
 あまりの臭さに六さんものけぞるが、意地っ張りな性格がじゃまして、こんな食べ物知らないとも言えず、えいやっ! と、口にする。
 CDでは分からないが、きっと舞台では、身振り手振りが楽しかろうと思われる箇所だ。

 【宿屋の仇討(あだうち)】
 気の合う江戸っ子3人衆が泊った宿屋。隣の部屋にはお侍がいて、宿の主人に、静かな部屋をわざわざ指定する有様。それなのに3人衆ときたら芸者を呼んでの大騒ぎ。
 怒ったお侍は主人に文句を言うも、またすぐにワイワイガヤガヤ効き目がない。そこで妙案を思いついて・・・。
 騒がしい江戸っ子の様子が話しに勢いを与えている。何を話しても最後にはバカ騒ぎになってしまうところが楽しい。ただし、話としてはオチは今一だと思う。

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落語 昭和の名人-2 古今亭志ん生 [落語 昭和の名人]

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                 『落語 昭和の名人-2 古今亭志ん生』

 早くも2巻目で志ん生の登場です。
 志ん朝~志ん生とくれば、これは旧世代の名人~新世代の名人、それも親子というんだから、監修者の狙いも明快、ドンピシャリ、であって、お主、なかなかやるわいな、、、と、素人ながら唸ってしまう。

 江戸っ子らしい勢いといなせな語り口で聴かせる息子の志ん朝に対し、親の志ん生はというと・・・?
 稀代の酒飲みだけあって、どこかほろ酔い気分の酔っ払い(失礼!)がたのしそうに話しているように聴こえるのは考えすぎでしょうか? でも、何度聴いてもそう聴こえるんだからしょうがない。
 その独特な語り口は志ん生ならではのもの。こればっかりはいくら稽古を積んでも習得出来ません。

 私生活も相当なもので、酒にと貧乏にまつわるエピソードには事欠かない人なので、それがそのまま芸風に現れているところがおかしい。人間臭いといえば、あまりに人間臭い、人間臭さがそのまま羽織を羽織ったような噺家なのだ。

 このCDには終生の代表作である「火焔太鼓」が収録されている。

 【火焔太鼓】
 骨董屋の甚兵衛はどうも目利きが今ひとつで、売れそうもないものばっかりを買込んできたり、せっかく来店したお客の購買意欲を削ぐようなことばかりいうものだから、商売にならない。
 ある日、古びた太鼓を買ってきたものだから、女将さんはかんかん!
 ところがたまたま近くを通りかかった殿様がその音をとても気に入り、屋敷まで持ってこさせた。
 さて、この薄汚れた太鼓に価値なんて本当にあるんだろうか? 甚兵衛は疑心暗鬼で出かけるのだが・・・。

 十八番だけあって、情けない甚兵衛と勝気な女将さんの対比が絶妙だ。昔から「割れ鍋に綴じ蓋」とは良く言ったもので、ダメ亭主には何故かしっかり者の奥さんがつく。世の中上手くしたものなのである。
 あっ、それを言ったら我が家も同じか・・・。

 【替わり目】
 今日も亭主は酒に酔ってのご帰宅。それも家の目の前で篭屋に乗っての帰宅に呆れながらも、女将さんは篭屋に駄賃を払ってやり、ねぎらいの言葉をかける気遣いを見せる。
 酒飲みの亭主は女将さんがもう寝たら・・・と言うのに逆らい、飲み直す! と、意地になる。仕方なしに酒を買いに出掛けた女将さんがいなくなったところで、本当はあんないい嫁さんが自分のところに嫁に来てくれたのを感謝しているとこぼす。
 ところが女将さんはまだ買いに出掛けていなくて・・・。

 まるで志ん生の家庭を覗き見るが如きの話である。正直、とてもじゃないが昔からある話だとは思えない。きっと志ん生の創作に違いない。マジでそう思えてしまうくらい、酒に飲まれてしまうダメ亭主ぶりが生き生きと描かれている。

 【唐茄子屋政談】
 唐茄子がかぼちゃのこととは知りませんでした。
 吉原に入り浸りの若旦那の徳は、親から勘当され、入れ込んでいた花魁のところへ行くも、すげなく追い返される。
 目の前真っ暗で身投げしようとしたところを叔父に助けられ、自分で働いて金を稼ぐようにと、唐茄子売りをさせられる。ところが商売などこれまで一度だってしたことがないものだから、売ろうっていったって売れるものじゃない。だいいち元気の良い声すら出ないありさま。
 さて、どうしたものやら・・・。

 今度は遊び人の若旦那が主人公。で、こいつがまったくダメダメで、自活力ゼロ。そんな若旦那が話の最後には誰もいない畑で「唐茄子売りでござーい」と、声を出す練習をし、次第に大きな声が出てくる件は、ちょっとホロリとさせられる。
 志ん朝はそれまで唐茄子売りなんてとバカにしていた若旦那が、仕事に優劣なんてなく、一生懸命にやることに意味があるのに気づくのを見事に演じて見せる。 

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落語 昭和の名人-1 古今亭志ん朝 [落語 昭和の名人]

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                  『落語 昭和の名人-1 古今亭志ん朝』

 一昨年あたりからどうやら落語ブームだそうで。
 まあ、時を同じくして漫才ブームでもありますから、それもひっくるめてのお笑いブームとでも言うんでしょうか?
 寄席には若い人の姿も多く見受けられるようになり、また、ホールでの独演会などはチケットが即日完売なんてのも珍しくなくなっております。

 このブログでも「カテゴリー:落語」を設けているにはいるんですが、なかなか寄席に行く機会もなくて、と言うか、正直、映画、芝居、美術館等々、出掛けて行くと、お小遣いの方がスッカラカンになってしまい、落語にまで工面がつかなかったりします。
 それと、いちおう家庭持ちなので、そう度々週末に家族を置き去りにしてひょっこりと遊びに行くっていうのも何ですか、気が引けると申しましょうか。

 そんなところに朗報!
 小学館から満を持して、落語のCDDマガジンが発売になりました。
 落語は本来寄席に足を運んで楽しむもの。それは重々承知しているものの、やっぱりいつでもどこでも聴けるのはありがたいものです。

 そんなシリーズの栄えある第一巻に選ばれたのが、古今亭志ん朝。
 会社に一人落語好きがいて、その人曰く《江戸落語の正当後継者》だそうです。
 嬉しいことに解説本つきなので、耳で聴いて楽しみ、目でも楽しめる、一石二鳥とはまさにこのこと。

 えー、枕も長くなりましたので、さっそく感想を書き記すことにしましょう。
 なにぶん落語については素人ゆえ、無知、無理解はご勘弁のほどを。

                         ☆

 ボクが落語に魅了されるのは、<粋>だから。
 江戸っ子は気が短くて、でも、人一倍人情味溢れる性格。必要以上にベタベタせず、サラっと流す。これ、すなわち<粋>。
 そこに熊さんだのご隠居だの、個性豊かなキャラが、まるですぐ目の前にいるかのように生き生きと描かれているのが魅力的なのだ。ついでに話自体の面白さ。これらが相互に影響し合って、「落語」というものを成り立たせている。

 古今亭志ん朝の落語には、その江戸っ子気質が色濃く反映され、古典でありながら古典臭さを感じさせず、あたかも今現在のことのような錯覚に陥らせる。 
 話に勢いがある、スピードがある。それが現代性を強く感じさせる要素となっている。だから話が全然古臭くないのである。

 このCDには「夢金」「品川心中」の二作品が収録されていて、今述べた志ん朝の特徴が良く分かる。

 【夢金(ゆめきん)】
 ある雪の夜、怠け者の船頭の熊蔵は、酒手(お駄賃)を十分に出すから深川まで船を出してくれという浪人者と連れの若い女を乗せて、船を出す。
 途中まで来たところで、娘を殺す手助けをするように浪人者から誘われるが、金には目が眩んでも、人の命まで奪うことなど出来るはずもなく、熊蔵はその話に乗るふりをしながら、浪人者をやっつけるのだが・・・。

 【品川心中】
 東京の品川が吉原に次ぐ遊郭どころとは知りませんでした。
 お染は美人で人気者の女郎だったが、肝心の美貌も寄る年波には勝てず、次第に客足も遠のいていった。
 衣替えの季節になってもお金がないので、それも無理そうだ。どうせなら死んでしまおうと、馴染みの客を上手く丸め込み、心中の友にするも・・・。

 「夢金」では怠け者で単純だが、情と正義感に人一倍熱い熊蔵を熱演。
 「品川心中」では、とうが立った女郎(それでも30代前半)の気弱な心持と、反面、プライドの高いところを丁寧に演じ、男だけではなく、女を演じても上手いのがよく分かる。


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